課外活動

ぴえろ

2001年9月4日-9日 @下北沢「劇」小劇場

ぴえろチラシ

キャスト

宅間孝行・永田恵悟・片渕忍・藤田京子
嶺乗崇・砂塚舞・赤間知花・金子千絵・村上和彦
野口小百合長南公・宮前利成・住吉ちほ・

スタッフ

作・演出/サタケミキオ 照明/日高舞台照明
舞台監督/冨広陽子 舞台美術/向井登子
音響/飯島弘敬 宣伝美術/山本恵章
振付/POSA 演出助手/村上和彦
制作/小野麻希子・碓井夕梨子

ストーリー

人情に厚くて、涙もろいせいで失敗を繰り返すコソ泥の沢木裕次郎と舎弟のヤス。

夏の終わりのある晩、二人が忍び込んだ先は下町は蔵前の寿司屋「すし政」。しかし、あえなく見つかった上にぼこぼこにされ失神。万事休すと思いきや、翌日目を覚ました二人を待ち受けていたのは歓迎の嵐だった。

「テル!お帰り!」・・・すし政の面々は十年前にそこを飛び出していった板前のテルと瓜二つの沢木を見て、完全に勘違いしてしまったのだ。おりしも「すし政」では大将が亡くなった直後。向かいの先頭の主人の源さん、セツコさん夫婦、見習をしていたみどり、亡くなった大将の次女の春子はテルがもう一遍ここで握ってくれりゃあ・・・と大はしゃぎ。

焦る沢木とヤスだが、何とかその場をしのいでトンズラ決め込もうと思った矢先、店長の秋子が現れ、沢木の心は揺れに揺れる。秋子に一目惚れしてしまったのだ。沢木の悪い癖に心穏やかじゃないヤスだったが、ヤスもヤスで居心地のよさにあっという間に「すし政」に心惹かれていく。

しかし、「すし政」を取り巻く環境は平穏ではなかった。大将が急死した後には莫大な借金が残されていたのだ。徐々に平常心を失っていく「すし政」の面々とそれに気付かぬ沢木とヤス。そこにはとんでもない秘密が隠されていたのだった。

果たして沢木と秋子の恋の行方は・・・
「すし政」の人々の運命は・・・

解説

東京セレソンDXとしての第2作目。下町は蔵前の寿司屋を舞台にした人情味あふれるコメディー。「劇」小劇場という小さな空間を最大限に活用した物語とセット。細かな部分にまで神経を行き渡らせたセットには驚かれた方も多いはず。また、心地よい風鈴の音色が物語に花を添えました。

前半の下町人情物と思わせる展開から後半のどんでん返しにはドキッとさせられたという意見が多く聞かれました。笑って泣けるをモットーにしたセレソンDXとしては真骨頂なる一品です。

サタケ氏曰く、悩んで悩んで書けないで悩んで、書き出してからは実質1週間弱で書き上げたそうです。一気に書きあがる作品のほうが良いものが多いとは聞いた事がありますが、その通り、お客様にも大好評の作品でした。ただ、今回途中まで出演予定であった待場淳介氏が稽古中に脳腫瘍発覚のため入院、手術、降板という残念な事態になってしまいました。でも、手術も一応大成功に終わり、公演も成功に終わりで、復活した待場氏と改めて一緒に芝居をする日を待ち望むセレソンDX一同でした。

裏話-内部告発-

稽古2日目に上がってきた台本に心震わし、1ヵ月半もの地獄の稽古機関を経て、なな何と、稽古最終日に台本が書き換えられた。本番2日前。実質、仕込み日を抜かせば本番直前。照明のプランも出来上がり、出退け、転換の段取りも全て決まっているというのに・・・。サタケ氏の「ラストの芝居が気に入らない。役者が出来ないなら、本を変える!」当然ラストが変われば伏線も変わる。ラストシーンの整合性のため、細かなセルフの変更から丸ごとシーンの変更、出退けの組替え・・・サタケ氏は言った。

「この芝居で80点取りに行ってるんじゃない。演出サイドは100点取りにいってるんだ!役者も100点とりにいってくれ!」 名言っすよ・・・一同号泣・・・

その涙の訳パート1「寿司握るなんて未経験で、しかも練習もしてないのに、その上握りながらこんな長台詞?(タクマ談)
涙の訳パート2「このシーンの為に死ぬほど怒られ、乗り越え、皆が可愛い可愛い連発してた見せ場のシーンを丸ごとカット?」(フジタ談)
涙の訳パート3「こんな音痴な私に、練習も無しに歌を口ずさめですって?」(カタブチ談)
涙の訳パート4「何の変更もなく今まで通りでいいんだ。これ以上の余計な芝居はいらないんだ。」(ノグチ談)
涙の訳パート5「変更した芝居内容に骨折の可能性は見受けられないわ!」(スナヅカ談)

そんなキャストの思いとは別に稽古最終日に見学にきた人々の「変わって良くなりましたねえ」との言葉に超ご満悦のサタケ氏。更に見学者の一人、生え抜き武田秀臣は最後に更にこう付け加え去っていった。 「命懸けた試練を乗り越えようとしているマチバッチの事考えたら、キャストの試練なんて屁みたいな物だよ・・・じゃ、本番楽しみにしてるから!」

かつてウメザワトミオは歌っていたよなぁ・・・「稽古不足を幕は待たない〜」 皆さん、どこが変更点だったかわかりましたか?

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